海藻を、新たに。

山々に降り注ぐ雨は、地下に浸透し、川となって大地を潤し、そして海へ注がれます。食の裏側には、良質で豊かな水が存在しています。

木々の隙間から差す光に照らされ、ゆったりと草をはみながら過ごす牛は心も体も健やかに育ちます。

三陸は、森との結びつきが強い地形（内湾）を持ちながら、沖合で親潮と黒潮が混ざり合う稀有な場所です。豊かな森と潮が、豊かな海藻を育んでいます。

海藻はそれぞれ特徴的なアロマを持っています。玉露の香りが特徴の"まつも"、スパイシーでフローラルの香りを持つダルス…、いくつもの香気成分が混ざり合い、あの香ばしいアロマが生まれるのです。

かつて塩の道と呼ばれた場所「岩手県野田村」。薪窯直煮製法の「のだ塩」は、地元の山から切り出した薪を使い、職人が４日間丁寧に凝縮させてつくられた手作り塩になります。

塩を加えることで、バターから余分な水分が抜けて、三陸の海の力強さが加わりながら、まろやかさや旨みも引き出されます。

良質なミルクを使用し、伝統的なチャーン製法でつくられたクラフトバターはまろやかで風味豊かな味わいを生み出します。

三陸の海藻が贅沢に練り込まれたバターは、海藻の香りや旨みが徐々にバターへ浸透していき、海のアロマが閉じ込められた風味料へ変わっていきます。

海のアロマが凝縮された海藻バターは、牡蠣や帆立等の魚介類はもちろん、赤身肉やパスタなどに使うソースにも合う風味料です。海藻バターを使ったレシピはこちらをご覧ください。